【メルマガ】 No.1～5パッケージ

「発達障害子育て支援検定」修了者（発達障害子育て支援アドバイザー）を対象にした発達障害の児童を理解を深めるためのネットワーク「発達障害子育て支援友の会」に対し毎月発行しているメルマガ内の読み物です。 メルマガの例(No.13)は以下をご参照下さい。 https://inclusive-com.or.jp/developmental/ No.1～5のパッケージです。 (5つのPDFファイルをzipファイルでまとめています) No.1　学習障害の子どもを取り巻く日本の現状 No.2　学びのスタートラインに立つための合理的配慮 No.3　ディスレクシアの「英語学習」について No.4　学習障害の子どもを取り巻く日本の現状 No.5　どこに自分を置くのか～障害の社会モデルから考える今日は環境を選ぶ重要性について～

【メルマガNo.1】学習障害の子どもを取り巻く日本の現状

「発達障害子育て支援検定」修了者（発達障害子育て支援アドバイザー）を対象にした発達障害の児童を理解を深めるためのネットワーク「発達障害子育て支援友の会」に対し毎月発行しているメルマガ内の読み物です。 メルマガの例(No.13)は以下をご参照下さい。 https://inclusive-com.or.jp/developmental/ No.1　学習障害の子どもを取り巻く日本の現状 ＜冒頭部分＞ ■学びの機会の喪失 学習障害の認知度はここ数年で上昇しましたが、障害名が知られるようにな っても、その病態について完全に理解されているとはいえません。むしろ誤解 も多く存在しているのが現状です。「読み書き」や「計算」は何度も練習すれ ばできるようになる、という誤った認識から、効果の上がらない反復練習をさ せられ無力感に陥る事例も存在します。それに加え、学習障害は根本的に「気 づかれにくい」という問題を抱えています。・・・

【メルマガNo.2】学びのスタートラインに立つための合理的配慮

「発達障害子育て支援検定」修了者（発達障害子育て支援アドバイザー）を対象にした発達障害の児童を理解を深めるためのネットワーク「発達障害子育て支援友の会」に対し毎月発行しているメルマガ内の読み物です。 メルマガの例(No.13)は以下をご参照下さい。 https://inclusive-com.or.jp/developmental/ No.2　学びのスタートラインに立つための合理的配慮 ＜冒頭部分＞ 前回は学習障害の子供たちが直面する日本の現状について書かせていただき ました。今回は学びのスタオーとラインに立つための合理的配慮について取り 上げていきいきます。 ■特性ゆえの困難を補う合理的配慮 最近になり、障害をめぐる医療、教育、福祉の分野において「合理的配慮」 というキーワードが登場する機会が多くなりました。２００６年に国連総会で 採択された「障害者の権利に関する条約」には、合理的配慮が次のように定義 づけられています。・・・

【メルマガNo.3】ディスレクシアの「英語学習」について

「発達障害子育て支援検定」修了者（発達障害子育て支援アドバイザー）を対象にした発達障害の児童を理解を深めるためのネットワーク「発達障害子育て支援友の会」に対し毎月発行しているメルマガ内の読み物です。 メルマガの例(No.13)は以下をご参照下さい。 https://inclusive-com.or.jp/developmental/ No.3　ディスレクシアの「英語学習」について ＜冒頭部分＞ ひらがなは読めても英語の学習に困難さを示すディスレクシアの子供たちがい ます。つまり、小学生のうちは気づかれず、中学で本格的に英語の学習が始まっ た段階でディスレクシアが表面化する。こんな事例があるようです。 ディスレクシアの子供もたち特有の英語学習の難しさについて言及します。 まずは日本語と英語の違いについて。 １）ひらがなの「文字」と「音」の関係 まず、言語を問わず、文字は話し言葉の音の単位に基づいて作られています・・・

【メルマガNo.4】算数障害とはどんな状態？

「発達障害子育て支援検定」修了者（発達障害子育て支援アドバイザー）を対象にした発達障害の児童を理解を深めるためのネットワーク「発達障害子育て支援友の会」に対し毎月発行しているメルマガ内の読み物です。 メルマガの例(No.13)は以下をご参照下さい。 https://inclusive-com.or.jp/developmental/ No.4　学習障害の子どもを取り巻く日本の現状 ＜冒頭部分＞ 文字や文章を読むことが困難なディスレクシアについては徐々に知られるよ うになってきました。 トム・クルーズはディスレクシアを公表しています。読字の障害であるため、 台本を読むことにも著しい困難が伴います。パイレーツオブカリビアンで有名 なオーランド・ブルームもディスレクシアだそうですね。・・・

【メルマガNo.5】どこに自分を置くのか 〜障害の社会モデルから考える今日は環境を選ぶ重要性について〜

「発達障害子育て支援検定」修了者（発達障害子育て支援アドバイザー）を対象にした発達障害の児童を理解を深めるためのネットワーク「発達障害子育て支援友の会」に対し毎月発行しているメルマガ内の読み物です。 メルマガの例(No.13)は以下をご参照下さい。 https://inclusive-com.or.jp/developmental/ No.5　どこに自分を置くのか〜障害の社会モデルから考える今日は環境を選ぶ重要性について〜 ＜冒頭部分＞ 障害を捉える考え方として「医学モデル」と「社会モデル」という言葉があり ます。医学モデルは障害や疾病は皮膚の内側に原因があるという考え方です。足 が不自由で動きづらい目が見えづらい発達障害を持っているため生きづらいな ど、これらはその人の障害に問題があるという考え方です。 一方、社会モデルは障害や疾病は皮膚の“外側“に問題があるという考え方で す。例えば、車椅子で移動している方は段差のある通路を移動することができま せん。問題なのは段差がある通路を作った社会の方・・・

【メルマガ】 No.6～10パッケージ

「発達障害子育て支援検定」修了者（発達障害子育て支援アドバイザー）を対象にした発達障害の児童を理解を深めるためのネットワーク「発達障害子育て支援友の会」に対し毎月発行しているメルマガ内の読み物です。 メルマガの例(No.13)は以下をご参照下さい。 https://inclusive-com.or.jp/developmental/ No.6～10のパッケージです。 (5つのPDFファイルをzipファイルでまとめています) No.6　ギフティッドってなに？ No.7　読み書きの困難はなぜ起こるのか？ No.8　学習障害の子が学校で困っていること（国語編） No.9　大人の思い込みが子どもに影響を与える No.10　自閉スペクトラム症の人は共感できないのか

【メルマガNo.6】ギフティッドってなに？

「発達障害子育て支援検定」修了者（発達障害子育て支援アドバイザー）を対象にした発達障害の児童を理解を深めるためのネットワーク「発達障害子育て支援友の会」に対し毎月発行しているメルマガ内の読み物です。 メルマガの例(No.13)は以下をご参照下さい。 https://inclusive-com.or.jp/developmental/ No.6　ギフティッドってなに？ ＜冒頭部分＞ ギフティッドは先天的に平均よりも顕著に能力が高い人たちを言います。（万能 の天才というわけではなく、「特定の分野」において突出した能力・才能を持っ ているのが特徴です。） ギフティッド教育はよく、天才児教育だと誤解されることがあります。素晴ら しい才能を持っているからそこを伸ばしていこう！という教育ではありません。・・・

【メルマガNo.7】読み書きの困難はなぜ起こるのか？

「発達障害子育て支援検定」修了者（発達障害子育て支援アドバイザー）を対象にした発達障害の児童を理解を深めるためのネットワーク「発達障害子育て支援友の会」に対し毎月発行しているメルマガ内の読み物です。 メルマガの例(No.13)は以下をご参照下さい。 https://inclusive-com.or.jp/developmental/ No.7　読み書きの困難はなぜ起こるのか？ ＜冒頭部分＞ 学習障害（LD）の人たちは読み書きが全くできないというわけではありません が、読み書きという一連の作業の中で何らかの苦手さを抱えています。しかし、 その原因は人によって異なります。 今日は読み書きの困難さの原因と考えられることについて紹介します。 １）音韻意識の弱さ 音韻意識の弱さは読み書きの困難さの中心的な背景にあるものと考えられて います。・・・

【メルマガNo.8】学習障害の子が学校で困っていること（国語編）

「発達障害子育て支援検定」修了者（発達障害子育て支援アドバイザー）を対象にした発達障害の児童を理解を深めるためのネットワーク「発達障害子育て支援友の会」に対し毎月発行しているメルマガ内の読み物です。 メルマガの例(No.13)は以下をご参照下さい。 https://inclusive-com.or.jp/developmental/ No.8　学習障害の子が学校で困っていること（国語編） ＜冒頭部分＞ 学習障害（LD）においては「読字障害」と「書字障害」が大きな部分を占めて います。必然的に国語での困り感が出やすくなります。 ２０１２年、文部科学省は発達障害に関する調査の結果（＊）を発表しました。 調査によると、小中学校の通常学級に通う子どもたちの２．４％が読み書きに著 しい困難を示していることがわかりました。一方、異なる結果を示した調査もあ ります。小学２年生から６年生までの子ども１０００人に漢字のテストや読み 書きの検査を実施した研究では、漢字の読みで約１０％、漢字の書きで約３０％ の子がすでに習った字の読み書きに苦労していることがわかりました。

【メルマガNo.9】大人の思い込みが子どもに影響を与える

「発達障害子育て支援検定」修了者（発達障害子育て支援アドバイザー）を対象にした発達障害の児童を理解を深めるためのネットワーク「発達障害子育て支援友の会」に対し毎月発行しているメルマガ内の読み物です。 メルマガの例(No.13)は以下をご参照下さい。 https://inclusive-com.or.jp/developmental/ No.9　大人の思い込みが子どもに影響を与える ＜冒頭部分＞ ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ Stereotype Threat（ステレオタイプの脅威） ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ ステレオタイプとは 固定観念、先入観、レッテルなど、、ですね。 例えば、 ・女子よりも男子の方が数学が得意・・・

【メルマガNo.10】自閉スペクトラム症の人は共感できないのか

「発達障害子育て支援検定」修了者（発達障害子育て支援アドバイザー）を対象にした発達障害の児童を理解を深めるためのネットワーク「発達障害子育て支援友の会」に対し毎月発行しているメルマガ内の読み物です。 メルマガの例(No.13)は以下をご参照下さい。 https://inclusive-com.or.jp/developmental/ No.10　自閉スペクトラム症の人は共感できないのか ＜冒頭部分＞ 最近、ネットでの中傷誹謗が問題になっていますね。 被害に遭われている方の「心の痛み」は想像を絶するものだと思います。憤りを 感じると同時に現代の病理を感じずにはいられません。ここで一つ、重要な知見 を紹介します。 心理学者であり、脳神経学者でもあるマシュー・リーバーマンはMRI を使っ た研究により、仲間外れにされた時に働く脳部位は身体的痛みを感じた時に働 く脳部位と同じであることを明らかにしています。・・・